宮崎市で輝いている人を紹介する「キラリ! 宮崎人」。
今回は、宮崎のきれいなまちを守る、
ご当地ヒーローのブルーダイバーさんです。

子どもたちには私の姿を見て ごみを捨てない大人になってほしい。

[ヒーローが 環境美化ボランティア?]

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子どもたちには私の姿を見て ごみを捨てない大人になってほしい。

ブルーダイバー(愛称:バド)さん
きれいなまちを守るヒーロー
宮崎市在住の開発者の手によって、平成27年2月に誕生したヒーロー。

地域の環境美化を推進する市の環境美化ボランティアに登録し、中心市街地のごみ拾いに出動している。 愛称の「バド」は、ブルーダイバーの頭文字「b」と「d」に由来。


ヒーローが 環境美化ボランティア?

 青い空と海、白い雲と波、そしてフェニックスのまぶしい緑。ボディーに宮崎の美しい自然が描かれたブルーダイバー(以下、バド)さんは、まちの美観を守るため、毎週ごみ拾いに出動しています。

 バドさんがごみ拾いをしているのは、県庁前の楠並木通りから橘通り、カリーノ宮崎前を経て楠並木通りに戻る、約2キロの道のり。

「橘通りでは、植え込みに空き缶が捨ててあったり、禁煙区域のはずなのにたばこの吸い殻が落ちていたりします。ごみが一番増えるのは正月ですね。私は1時間くらい歩きながら、環境美化ボランティア袋に集め、持ち帰って分別しているんですよ」

 環境美化ボランティア袋とは、地域で清掃活動を行っている個人や団体などに、市が配布しているごみ袋。ボランティア登録の際、バドさんの姿を見た窓口担当者は始めこそびっくりしたものの、快く登録してくれたそうです。


舞台やワークショップでも活躍

 もともとはごみ拾いに限らず、さまざまな活動ができるヒーローとして開発されたというバドさん。腕や足は活動に支障が無いよう十分に動かせるほか、ごみ拾いで使用する火ばさみをさやに収めるなど、子どもたちが周りにいても安全なように作られています。

「そのおかげで、ご当地ヒーローが集う東京の舞台に誘っていただいたり、厚紙で戦隊ヒーローのボディーや変身ベルトを作る親子向けのワークショップをしたりなど、活動の幅が広がっています。ありがたいことですね」


みんなでまちをきれいにしよう

 これからも、毎週のごみ拾いは活動の軸として続けていくというバドさん。宮崎の人の優しさに触れられることが、何よりの幸せだと言います。

「初めてごみ拾いに出動した日、橘通りで開店準備をしていた方々が、私を見て拍手をし、頑張ってねと握手をしてくれました。最近では、顔見知りの人や、手を振ってくれる人も増えましたし、子どもたちがハイタッチを求めてくれるのもうれしいですね。もちろん、驚いて泣き出してしまう子もいますが(笑)」

 誰の心にも潜む、自分勝手な考え方や行動。バドさんは、そんな”悪者“から宮崎のきれいなまちを守るために戦っています。

「子どもたちには私の姿を見て、ごみを捨てない大人になってほしい。みんなでまちをきれいにしよう!」


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子どもたちには私の姿を見て ごみを捨てない大人になってほしい。|(ブルーダイバーさん)-キラリ宮崎人vol.25 写真

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