秋祭りで郷土芸能披露

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秋祭りで郷土芸能披露

 11月9日、10日にかけて、町内各地で郷土芸能が披露された。毎年、各地区が順番に披露しているもので、今年は古屋地区の「曾我兄弟」 、西中坪地区の 「綾駒弓取りの舞」が登場した。 この日のために、各地区の踊り手は数カ月にわたり練習・準備を重ねてきた。

地域に伝えられる伝統芸能(無形文化財)を継承していくことは、かなりの努力を要す。しかし貴重な文化財を次代に残すという面で非常に重要であり、地域に誇りと愛着をもたらす役割も大きい。
 最近では、時代の流れでこのような貴重な伝統芸能や行事が簡素化されたり、失われてしまったところも多い。また、携帯電話のメールやSNSなどの短い言葉の羅列だけでの交流が多くなり、人と地域とのコミュニケーションの機会がますます減少してきている。

 こうした中で、共通の目的のもとで取り組む地域の伝統行事・伝統芸能は大変さもあるが、それだけにやり遂げた充実感や喜びは大きい。また、数カ月の期間、 地域の青少年、高年者らが顔を合わせながら一緒に何かに取り組むことが、人と人との関係を深めたり絆を強めることになり、地域愛を育てている。そういった意味でも、人間教育の場としても大きな役割を果たしている。



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