本市は、最初の弥生時代集落跡の発掘調査となった「年見川遺跡」の調査から数えて来年50年を迎えます。今回、ふるさとの歴史に対する理解と関心を持ってもらおうと企画展と講演会を開催します。これまでの発掘調査の歴史を振り返りながら、 その成果によって明らかになってきた都城の弥生時代の様子などを分かりやすく紹介します。
◎問い合わせ:文化財課/TEL:23‐9547

謎が残る弥生時代

[年見川遺跡]

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謎が残る弥生時代

弥生時代は、日本に稲作が伝わり、鉄器が使われるようになった時代です。この時期は、水田稲作などの農耕が始まるなど、社会的に大きな変化があった時代と考えられています。
市内では、これまでに多くの場所で発掘調査が行われ、たくさんの遺構や遺物が見つかっています。しかし、それらがつくられた理由や目的など、いまだに多くの謎が残されています。


年見川遺跡

年見川遺跡は、都城盆地東部の年見川沿いの両岸(現在の年見町と妻ケ丘町の一部)で発見された遺跡です。昭和39年、宮崎県教育委員会は、遺跡の記録と保存の観点から、九州大学と共同でこの遺跡の発掘調査を企画。市内の高校や自衛隊などの協力を得て、本市で初めて正式な弥生時代遺跡の調査が行われました。
この調査により、竪穴住居跡2軒、周溝状遺構1基が発掘されました。また、 弥生式土器や石包丁、鉄器も出土しました。


文化財保護法に基づく土木工事などの手続き

市内には、数多くの遺跡が残されています。これらの遺跡は、埋蔵文化財と呼ばれる国民共有の財産であり、文化財保護法でその保護が定められています。このため、土地の改変を伴う開発行為や土木工事を行うときは、文化財保護法に基づいて、次のような協議・手続きが必要です。
遺跡の照会
 開発や土木工事を計画したときには、その場所に遺跡があるかどうかの確認をお願いします。遺跡の範囲を記した地図は、文化財課(市全域)や各総合支所教育課(地区内)で地図を閲覧できます。
②試掘・確認調査
 開発予定地が遺跡の範囲内にあった場合、どれくらいの深さに、どのような文化財がどのくらい残っているかを調べるために、試掘調査を行います。 ※試掘費用は、都城市教育委員会が負担します。
③土木工事の届け出
 遺跡の範囲内で開発や土木工事を行う場合は、文化財保護法に基づく書類の提出が必要になります。この書類は、市教育委員会を経由して県教育委員会へ提出します。
※各種照会・届出書類は、文化財課(菖蒲原町 TEL:23‐9547)で配布します。また、市のホームページからも取得できます。


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