昭和35年4月号から1年間連載されていた「地名むかしむかし」。
市内のいろいろな地名の由来を当時の文章のままお届けします。
昭和35年6月号より

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 瓜生野という地名もむつかしい名の一つである。しかしこの名はずいぶん古いもので鎌倉時代の建久八年(1197)日向国図田帳に瓜生野別府百町とあって宇佐神宮領地であったことが明らかである。

[中略]


 南北朝には瓜生野八郎左エ門なる者があり、南朝に属し延元元年(1336) 迹江の政所に楯籠ったが、土持、伊東の北朝方に攻め落とされた。この瓜生野氏は瓜生野に住んでこれを姓としたもののことは明らかである。


 このように瓜生野は古くから開発されたところであり、ここに多くの古墳や史跡があることは当然であるが、そのウリューノとはどこから来た名であろうか。


北海道にウリュー(雨竜)川や雨竜という町があるからアイヌ語ではなかろうかという人もあるが、偶然の一致かもしれない。


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