昭和35年4月号から1年間連載されていた「地名むかしむかし」。
市内のいろいろな地名の由来を当時の文章のままお届けします。
昭和35年11月号より

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昭和35年4月号から1年間連載されていた「地名むかしむかし」。
市内のいろいろな地名の由来を当時の文章のままお届けします。
昭和35年11月号より



倉岡はもと東諸県郡に属していたが、宮崎市に合併したものであることは周知のとおりである。

(中略)

もともとこの地方は穆佐院の一部であったと言われている。院というのは奈良、平安時代に人民が租税として納める稲を収納する範囲をいったもので古くは郡に一院あったが、収納のための便利や火災の防止などのために郷にも院が置かれることになった。穆佐院もこのようなものであった。だから院 には税として納められる稲を保管するための倉があった。

(中略)

倉岡という地名はこのような院の倉のある岡ということから起ったものであろうと思われる。糸原あたりは川にかこまれて岡があり、院の倉を置くにはもっとも適当な土地のようである。


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