パームスが、県内市町村にエールを送る本コラム。
今回は、北郷村・南郷村・西郷村の合併で生まれた美郷町です。

県北の山村って、どこも昔のままで今年も特別なにもなく、
という印象ですが、いやいや美郷町は奮闘してますよ!

合併10周年記念で誕生!

[自然と名産品の宝庫]

<br /> 西<br /> <br /> <br /> <br><br>

合併10周年記念で誕生!

ゆるキャラブームもひと段落した感のある2016年春。合併10周年を記念して、美郷町に公認キャラ「みさとちゃん」が誕生しました。

着ぐるみも早乙女ルックのかわいらしい姿。5月には、町公認の称号をかけて「どんタロしゃん」とジャンケン勝負をしています。そこでみさとちゃん、チョキを出せない相手の弱みにつけこんで3連勝! 意外にしたたかな女です。プロフィールには、美容法に「蜂の子そうめん」を挙げるなど、手段を選ばない肉食系の顔も。なんて恐ろしい子……!。

というふうに(?)、小さな町なりに話題づくりにも一所懸命な美郷町です。県内の人がもつイメージとしては、日向市の奥の山の中、面積だけはただっ広く、そのわりになにもないよね、という感じ? 確かに一村一村のカラーが明確だった合併前に比べ、合併後は、町の輪郭が見えにくくなった印象もありますよね。なればこそ、ここで美郷の魅力を全力でPRしましよう!


自然と名産品の宝庫

耳川が流れ、豊かな山林に包まれる美郷町。宇納間地蔵尊大祭・師走祭り・御田祭の三大祭りが有名ですが、それ以外では町のニュースもあまり届いてきませんよね。やたらと聞くのは、夏になれば南郷区神門で最高気温とか、冬は神門で氷点下とか。どんだけ過酷なんだ神門。

しかし、それだけ自然環境には恵まれた町です。その象徴として、何度も日本一に輝いた北郷区の星空の美しさがあります。梅雨が明けたらぜひ行ってみて。本当に天の川が見えるから! 天文台があるのは伊達じゃない。町内にある看板のキャッチコピーがまたいいんですよね。「頭上注意! 星が降ります」。

また、美郷町は名産品にも恵まれています。梅に椎茸、紅茶に金柑。さらに美郷町ならではの特産物が、昔ながらの製法で焼かれる備長炭です。これに携わる県外からの移住者たちも、よくメディアに取り上げられるようになりました。炭焼きや農林業など、美郷町の暮らしは、確かに都会から見れば憧れのスローライフ。豊かな生き方の象徴です。そんな町を「なにもない」とか言い出したら、県内のほとんどの町村もなんもないという話でしょ!


全国に誇る美郷産

とはいえ現在、美郷町はいろいろと苦戦してもいます。人口はこの5年で12%減。高齢化率は県内トップの43%。かつて年間6万人以上だった「西の正倉院」の来館者数は、いまや数千人とも報じられました。

だからってくすぶっている美郷町でもありません。例えば、町内産の栗を使った栗あん。伊勢名物の赤福で知られる有名店をはじめ、全国ので美郷の栗あんが使われています。また例えば、ビー玉ゲームの「ぼけない君」。名前の通り、ぼけ防止にピッタリと、全国の施設や高齢者の間で人気のゲームも、実は美郷町生まれです。間伐材の有効活用法として考え出されたものです。

もともとあるもので全国に十分通用することを、この2例が証明しています。「なにもない」つていう田舎の言い訳をいつまでも口にしていたら、美郷の人に怒られますって。

さて今年度、合併10周年の美郷町。節目の年ということで現在、「町歌」の歌詞を募集中だそうです。町歌とはまた昭和的ですが、町外の方でもOKらしいですよ。ぜひ挑戦してください。星空や川の美しさなど美郷のよさも盛り込んで。パームスも応募してみようかな。それでは聴いてください、美郷町の新町民歌です。「暑さ寒さも神門だけ」。


この記事をおすすめする人

あの町の、ちょっといいとこ見てみたい!美郷町 写真

miyazaki ebooks編集部

宮崎県内の観光・情報誌や広報誌などを電子書籍にして、厳選された記事を読みやすくお届けします。

こちらもおすすめ

人気記事

おすすめトピック