酒井 庸博(さかい つねひろ)さん
グリーンキーパー

栃木県出身。大学進学を機に宮崎に移り住み、卒業後、宮崎カントリークラブに入社。 昨年から、ゴルフ場の芝の育成・管理などのまとめ役である「グリーンキーパー」とし て、ゴルフコース全体を管理している。

宮崎市で輝いている人を紹介する「キラリ! 宮崎人」。
今回は国内女子プロゴルフツアー最終戦、「LPGAリコーカップ」が行われる
宮崎カントリークラブでグリーンキーパーを務める、酒井庸博さんです。

地道な努力を繰り返すグリーンキーパーという仕事

[自然の美しさと調和した最高の舞台を目指して]

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地道な努力を繰り返すグリーンキーパーという仕事

ゴルフ場の芝を刈ったり、バンカーをならしたりしながら、ゴルフコースを最高の状態に仕上げていく。 私たちが普段目にする緑色が鮮やかな美しいコースは、グリーンキーパーのこのような地道な努力によって作られています。

 「宮崎カントリークラブでは、毎年11月末にリコーカップが行われます。 年1回の大会に向けて芝を最高の状態に整えているんですよ」と酒井さん。 夏場の早い時は朝4時ごろから水まきを始め、グリーンやフェアウエーの芝を刈ったり、 松林に入って枝や雑草の手入れをしたりしているそうです。


自然の美しさと調和した最高の舞台を目指して

大学進学を機に、栃木県から宮崎に移り住んだ酒井さん。 大学では、農学部で畜産や家畜の生産を支える草地について学んでいましたが、 縁あって宮崎カントリークラブに就職しました。

「師匠である先代キーパーには、 キーパーはゴルフもうまくないといかんと言われていましたが、実際はなかなか上達しませんね」。 ゴルフ場で働いているからといってゴルフがうまいわけではないと酒井さんは笑います。

昨年からコース管理のまとめ役を任される立場に立った酒井さん。 自ら芝を刈りつつ、13人のスタッフを取りまとめて作業を指示したり、 管理計画を作成するなどの業務も行っています。

「芝は雨が多過ぎても少な過ぎても駄目。 昨年は長雨が続き、芝の管理にかなり苦労しました。春や夏がどんな天候でも、 11月のリコーカップには万全の状態に仕上げるため、天気予報と毎日にらめっこしていますよ」

自然が相手だけに小まめな調整が欠かせず、長期休暇が取りにくい面もあるそうですが、 「家族を大切にできない人は、芝も大切にできない、と師匠から教えられました。 なので、平日は芝刈りに、週末は家族サービスに精を出しています」と笑みを浮かべます。

取材をした9月中旬の芝は「70~80%の仕上がり」とのこと。きれいであることに加え、 自然と調和した美しいコースに仕上げることが酒井さんの目標だそうです。

「宮崎カントリークラブは、県内でも歴史ある名コース。 静岡県の川奈ホテルゴルフコースのような、美しい景観を誇るゴルフ場と肩を並べられるようにがんばります」。

今年の日本女子プロゴルフツアーを締めくくるリコーカップで、 選手に最高の舞台を用意するため、今日も芝の管理に汗を流します。


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どんな悪天候が続いても本番には芝を万全に仕上げる。そんな意気込みで取り組んでいます。|(酒井 庸博さん)-キラリ宮崎人vol.18 写真

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