仕事ぶりに説得力を持ち後輩が付いてくる人材に

【小野 龍幸さん(20歳)】
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有限会社岩佐工業勤務。
第53回技能五輪全国大会左官部門で銅賞を受賞。
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母と社長が知人だったことや、体を動かすのが好きだということもあって、この仕事を始めました。

普段は建築中の建物の壁などに、こてを使ってモルタルなどを塗り仕上げています。技能五輪は会社の先輩が代々参加し続けていて、見学に連れて行ってもらったことがあり、その時に自分でもやってみたい!と感じました。

仕事終わりの練習のほか、会社には仕事と並行して宮崎高等技術専門校にも通わせてもらい、とても感謝しています。

次の技能五輪にもぜひ出場して金賞を取りたいですし、誰よりも上手くなりたいです。 そして、後輩に対して説得力があり、みんながついて来てくれるような人材になりたいと思います。

[寸法通りに美しく仕上げる一流の職人を目指したい]

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▲[指導者]岩佐 富士夫さん

左官は、その上に入る塗装などの基礎を作るのが役目。それだけに仕事は絶対にきっちりしなくてはなりません。 彼はそれを普段の生活でも心掛けているところが素晴らしいです。


寸法通りに美しく仕上げる一流の職人を目指したい

【土持 弘聖さん(21歳)】
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有限会社ファーニチャー横山勤務。
第53回技能五輪全国大会家具部門で敢闘賞を受賞。
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小さい頃から家業を見ていて、ものづくりへの憧れを抱いていました。

自分の技に手応えを得たのは専門学校で、木材をどこまで薄く削れるかを競う機会があり、1000分の6ミリという記録が出せた時でした。

同じ業界を志す仲間と出会うことができ、在学中に出場した技能五輪では家具職人でも技能を競える機会があることも知れたので、よかったと思います。

技能五輪には次も挑戦したいですし、その上に熟練技能士が日本一を競い合う技能グランプリという大会もあるので、1級家具製作技能士資格を取得して、そこにも挑戦したいです。

寸法通りに家具や建具を仕上げられる一流の職人を目指して精進していきます。


▲[指導者]土持 武美さん

技能五輪は若手が技能を磨ける貴重な舞台。彼のような受賞経験のある職人がもっと評価されるよう、技能五輪のことをもっと周知していくのも私たちの役目だと感じています。


モノを作る前の最初の仕事それを手掛けられるのが幸せ

【古川 留偉さん(21歳)】
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有限会社吉村工業勤務。
第53回技能五輪全国大会とび部門で敢闘賞を受賞。
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今年で入社4年目。中学校のころから高い所で仕事をする様子がかっこいいなと思っていて、迷いなく志望しました。
普段は足場や仮囲いなどを組み上げる仕事をしています。

技能五輪では、制限時間内(4時間45分)に一人で大きな足場を組み上げ、その精度を競うという課題が出され、2か月前に課題が公開されてからは、毎日仕事が終わった後に練習を重ねました。

本番では緊張してしまい、練習の成果を十分に発揮できませんでしたが、モノを作る前の最初の仕事ができるこの職業に喜びを感じています。

今後は1級とび技能士資格の取得にチャレンジしながら、先輩からもっと技術を盗んで成長したいと思います。


▲[指導者]清水 亮行さん

10~20代の担い手が不足している中、彼は貴重な存在。当然ながら課題はたくさんありますが、礼儀正しいし、吸収も早い。 彼が働きやすい環境を作ることが、私たちの役割だと感じています。


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ものづくりで 「ワザあり!」-技能五輪入賞者スペシャルインタビュー- 写真

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