子どもたちに必要なのは、健やかな体づくり。「3B体操」を通じて、それを伝えていきたい。

3B体操の遊びの要素や多彩な動作に一目ぼれ

[親や子どもたちに伝えたい健やかな心身を作る大切さ]

子どもたちに必要なのは、健やかな体づくり。「3B体操」を通じて、それを伝えていきたい。

3B体操の遊びの要素や多彩な動作に一目ぼれ

取っ手のような形の「ベル」、伸縮する輪「ベルター」、それにボールの3つを使ってダンスや運動を行う3B体操。昭和46年に福岡県の主婦により考案され、現在は全国で約37万人が楽しむまでに広がっています。

 「運動神経の良し悪しに関係なく、赤ちゃんから高齢者、障がいのある人まで気軽に行えます。また、ロコモティブシンドローム(運動機能の障がいによって介護の必要性が高まること)の予防にも注目されているんですよ!」と熱く語る黒木さん。

約20年前、知人に誘われて体験した3B体操に瞬時に魅了されたそうです。「よく笑いよくしゃべる、私と似た性格の先生に出会えたのがよかったんです。それにもともと人との触れ合いが好きで、家でじっとしていられない性格なので、他の受講生の皆さんとの出会いも刺激的でした。用具を使うところや、動作が変化に富んでいるところも魅力でしたね」。


親や子どもたちに伝えたい健やかな心身を作る大切さ

教室には週に1度通い始め、3年後には指導者の資格を取得したという黒木さん。現在は、市内の複数の教室で、約100人ほどの受講生に3B体操を教えています。

なかでも力を注いでいるのが子どもたちの指導。保育士の経験もある黒木さんは、最近の子どもたちの様子が気掛かりだといいます。「寝転んでゲームをしたり、悪い姿勢でスマホをいじったりしていますよね。成長期の子どもが、これではいけません。心身を養っていくことの大切さを、親子で知ってほしいです。子どもたちは次の時代の担い手でもあるので、精いっぱい指導していきたいですね」。

20年ほど前までは、公民館で講座を開催したいと問い合わせても「何ねそれは?」と質問され、なかなか受け入れてもらえなかったという3B体操。今では内閣府から公益認定を受け、東日本大震災の復興支援事業や、国体でのデモンストレーション出演を実現するまでに発展してきました。

来年の創立45周年大会に向け、そのエネルギーをますます増している黒木さんは、受講生から「先生が教室に来るだけでにぎやかな雰囲気になる」と言われるほど。「そう言われるのはうれしいですね。私こそ、受講生の皆さんからいっぱい元気をもらっているので幸せです」と笑みを浮かべます。たくさんの人と出会い、3B体操を次の世代につないでいきたい、と意気盛んです。


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