日南市、地域活性化請負人の木藤亮太さんとマーケティング専門官の田鹿倫基さん。様々な取り組みで日南市をより元気なまちへ活性化しようとしている二人が、これまでを振り返り、今後の活動について話しています。

17ヵ月の活動を振り返って
サポマネ☆キトー 木藤亮太

[応援団の声、これがまちづくり]

鹿

17ヵ月の活動を振り返って
サポマネ☆キトー 木藤亮太

 あけましておめでとうございます 。私か日南市に来て2回目のお正月を迎えました 。ヨソ者の私を地域の皆さんはすぐに受入れてくださり、子どもたちは日南弁を話すくらいになじみました。これは私にとってとても心強く、本当に感謝しております。

 さて 、45ヵ月の任期のうち17ヵ月が経過し 、残り28ヵ月となりました 。1年目の平成25年度 は「 現状把握と人間関係づくり」 、2年目の昨年は「集客の核と応援団づくり」を中心に事業を進めてまいりました。

 油津商店街の「核」として、地域の子どもたちでにぎわう「Yotten (ヨツテン)」、春にオープンした「ABURATSU C0FFEE(アブラツコーヒー)」、12月にその隣に「湯浅豆腐店」が拡大移転し、その姿が少しずつ目に見えてきました。月に2度開催している健幸教室「あぶらつ笑店街」には県立看護大の先生 方が毎月参加してくださり、年配層に人気です 。油津港まつりの日には 、市内高校生たちが空き店舗につくった「お化け屋敷」 に大勢の方が遊びに来ました 。


応援団の声、これがまちづくり

 商店街でのお店づくりやイベントをきっかけに色んなアイデアや力を貸してくださる方々を「応援団」と呼んでいます。東京に住む日南出身者の方々 、宮崎市内の大学生など、応援団の輪は市外にも広がっています。

 私が商店街にいると「こんな店じゃつまらんわ、もっと頑張らな!」と厳しい言葉をいただくこともあります 。合わせてたくさんのアドバイスをいただきます。ありがたい応援の声です。「まちへの関心」が高まっていくこと、それが「まちづくり」です。そして私がそれらを集めてカタチにすること、これが商店街の再生における私の役割なんだと改めて感じています。


商店街はさらに変化

 今年の春から秋にかけて空き地を使ったコンテナ店舗やスーパー跡を活用した(仮称) 多世代交流モールが姿を現します。その他出店の計画も進み始めます。もっともっとみなさんのご意見を反映させ、「興味と関心」の詰まった油津商店街を育てて行こうと思っております 。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


新しい取り組みに挑戦。企業誘致につながる
マーティン☆タジー田鹿倫基

あけましておめでとうございます。本年もサポマネ☆キトーさんと隔月でコラムを担当させていただきます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 マーケティング事業が始まってから1年半が経ちました。「日南市外からの収入を増やし、日南市内に雇用を産む」という目的に向かって、様々な施策を行なってまいりました。上手くいったものもあれば、まだまだ改善が必要なものもありました。しかしその施策を通して、チャレンジ精神旺盛な新しい取り組みに興味を持ってもらえる機会が増えてきたと実感しております。

 例えばIT企業を日南に誘致するプロジェクトは、関係各所の多くのお力添えにより順調に進んでいます。
 2014 年4月にテクノセンターに2社が入居し、11月に油津赤レンガ館にオープンしたコワーキング・スペース(独立して働く個人が、机・椅子・ネットワーク設備などの実務環境を共有しながら仕事を行う場所のこと)でもすぐに2 社の利用が決まりました。前例のない新しい挑戦をしている日南市に企業の方が共感してくれた結果が誘致につながりました。  


今後の課題

 その一方で、まだまだ多くの課題もございます。その中のひとつに事業や農林水産業の後継者問題があります。後継者がいないというのは 、これまで先祖代々引き継がれてきた伝統や技術 、事業への想いなどが途絶えてしまうということです。それは地域にとって経済的な面だけでなく、文化的にも大変な損失だと思います。

 今後 、事業や農林水産業をどのようにして次の世代に引き継いでいくのか。もちろん時代に対応した新しい雇用の場を創ることも大事ですが、その一方で地域に代々引き継がれてきた伝統文化や技術を継承して行くことも大切です。昨年に引き続きこのような問題にもしっかりと対策を練ってまいりたいと思います。


新しい物語~生まれ始めた価値~

鹿

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