働く上での悩みを解消する、働く女性のための特別講座を開講
 講師は、去る1月に開催された「自分らしく生きるための女性の働き方セミナー」に登場した県内で働く女性、男女共同参画に関する講師として、全国各地で活躍をしている、たもつゆかりさん
 これを読めば、きっと自分らしく働くためのヒントが見つかります。

【講座①】社会における、働く女性の現状を教えます!『個人の幸福が、社会の活力をつくっていきます』

[まだまだ改善されない、 女性の働きにくさ]

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【講座①】社会における、働く女性の現状を教えます!『個人の幸福が、社会の活力をつくっていきます』

講師 オフィスピュア代表 たもつ ゆかりさん

< Profile >
コピーライターを経て、1981 年、男女共同参画社会をめざす団体「オフィスピュア」を設立。民間と行政を繋ぐコーディネーターとして、地域づくりや男女共同参画政策に関するアドバイザー業務、イベントプロデュースなどを行っている。


まだまだ改善されない、 女性の働きにくさ

 いま、多くの女性が働いている時代ですが、その実情はあまり知られていません。働くことは、男女ともに、生きる基盤の権利として保障されているのに、女性の働く環境は極めて厳しいです。男性が中心で、女性は補佐役、そういった「性別職域分離」の仕事のふりわけがいまでも行われています。結婚・出産後の退職も、まだまだ主流です。 この偏りが、男女の仕事の経験値の差に、そしてそれが女性管理職の少なさへと繋がります。性別に関わりなく、個 人に対しての評価にならなければ、本当の意味での男女平等、女性の働きやすい社会には繋がっていきません。


新戦略で、女性の働く 環境が変わるかも!?

 現在、日本の経済成長戦略のひとつに、男女を問わず多様な人材を確保しようという「ダイバーシティ」があります。自分らしく働き、ひとりひとりの力を最大限に発揮していく。女性の働き方にまつわる諸事例を見ても、この戦略が、女性活躍の推進や働きやすい環境づくりへのきっかけになると感じています。それが、個人の幸福に繋がり、事業所、そして社会全体の活力をつくっていきます。

私は出産後も働き続けてきました。厳しいこともありましたが、働くことが私の人生を豊かにしています。個人の人生をより良いものにするために、ひとりひとりが、「男性は… … 、女性は… …」という枠組みにとらわれる考え方をなくしていくこと。そうすれば、きっと社会が変わり、働きやすい環境も増えていくはずです。


たもつさんが教える3つのヒント!

①男女ともに、働くことは「生きる基盤の権利」
②男性は、女性は、という考え方をなくす!
③個人の幸福が、事業所、そして社会の活力をつくる


【講座②】県内で活躍する働く女性5名が、「自分らしさ」の秘訣を教えます!

さまざまな分野でチャレンジを続ける、県内で働く女性5名が、意見交換を行い"自分らしく働くこと"を考えます。


働きやすい環境が 自分らしさを発揮 できるポイント

 多種多様な業種で働く県内の女性5名が集合し、「自分らしく働くために」をテーマに、意見交換を行いました。「女性が働きにくい社会を経験したから、起業しました」と話す稲見さんは、7 年勤めた会社から流産を理由に解雇されたそう。「現行の法律では、ありえないこと」と井手さんが話すように、自分らしく働くには、法律や情報を把握し、ときに立ち向かう強さが必要となることも。しかしながら、個人の努力に頼ってばかりでは、働きにくさは変わっていかないのが現実です。

その一方で田中さんが勤める会社は、女性の活躍推進に積極的に取り組み、「この会社に骨をうずめたい」と思える ほどの環境とか。このように、社員が働きやすい環境を整えることで、個人の力の発揮につながり、会社と働く人双方にとってWinWinの関係となります。そのようなところでは、お互いによくコミュニケーションが取れていることが多いようです。


自分の人生に仕事を合わせる人生に!

「つくる作物によって、生活スタイルを変えられるんです」と話す園田さんは、専業農家。生活にあわせ、仕事ができる農業暮らしは 自分らしさを優先するには、ピッタリ。NPO法人の代表を務めている黒田さんは「まったくストレスがない」とか。それは、「社会を変えたい」という思いを形にでき、やりがいを仲間と共有しているから。いままでは、仕事に人生を合わせる社会の仕組みが当たり前でしたが、ふたりのように、人生に仕事を合わせることを求めている人が増えています。まだ浸透していない働き方に、とくに金銭面などの不安があるかもしれませんが、綾町のように新規就農者への支援体制が整備されているところも。一度しかない人生。自分の理想の働き方を考えてみませんか。


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miyazaki ebooks編集部

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