※陸上自衛隊Facebookより一部引用

皆さんは、自衛官という職業について、どのくらい知っていますか?
「国家を守る公務員」ということは知っていても、実際の活動、自衛官を支える人々など、知らないことも多いと思います。
今回の特集は、そんな自衛官についてのお話です。

自衛隊の3つの任務

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自衛隊の3つの任務

①国の防衛
 自衛隊は国の平和と独立を守るという使命を持っています。
その使命の達成のために最も重要なのが、領土・領海・領空を守る活動です。
領土を脅かす脅威として、核・弾道ミサイルなどがありますが、自衛隊では、弾道ミサイル防衛システムや、日米安保体制による抑止力・対処力の向上に努めることにより、領土を守っています。
 また、日本は島国のため、国境を越えるためには、海もしくは空を通る必要があります。
各種事態に際して迅速に対応するため、警戒監視、情報収集を行っています。


②災害派遣
 自然災害や大規模な事故等が発生した際に、人命救助、捜索や被災地の支援・復旧など、国内において地域に関係なく災害派遣が可能な態勢を常に整えています。
さまざまな種別の災害に的確に対応できるよう、災害派遣計画を作り、平時から訓練に取り組んでいます。
 令和2年7月豪雨では、熊本県へ派遣され、孤立者の救助や、土砂や流木の処理など、被災者の生活支援を行いました。
 また、近年では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止として、クルーズ船へ派遣され、医療支援や生活支援を行いました。
コロナウイルス関連では、東京と大阪にワクチン大規模接種センターの設置と運営などの役割を果たしてます。


③国際平和協力活動
 地球規模の問題を解決するための活動として、国際社会への貢献活動を行っています。
主な活動としては、地震、津波が起きた際の援助活動、道路の整備、医療活動などが挙げられます。
近年では、オーストラリアでの森林火災発生時に、復旧活動への派遣などをしています。
国際平和のための活動は、今後これまで以上に重要性が増すことが考えられており、日本も積極的かつ主体的に取り組んでいく必要があります。
そのため、派遣される自衛隊員一人一人が国際平和協力活動の主役として活躍することが求められています。


 新富町にある航空自衛隊新田原基地には、約1600名の隊員が勤務しています。そのため、基地内には、診療所やATMはもちろん、クリーニングや裁縫を依頼するスペースまであります。コンビニも充実しており、普通のコンビニには置いていない迷彩柄の作業着や訓練・演習用品といった自衛隊ならではの品物のほか、西米良のゆずごしょうといった宮崎のお土産や、基地のグッズなどが並んでいます。


村内出身者に聞いてみました

自衛官を志すきっかけはなんでしたか?
 幼いころ、親に連れられて訪れた新田原基地航空祭で自衛官に対する憧れを抱いたのがきっかけです。

どんな仕事をしていますか?
 装備隊で、武器弾薬員の職務に就いています。武器弾薬員は、航空機を構成する部品、武器の整備のほか、弾薬類の積み込みなどを行っています。今年6月からは、装備隊の本部で、庶務係として、事務的な仕事もしています。

自衛官になってよかったと思うことはありますか?
 全国各地に多くの同期の仲間ができました。また、県外へ出かけることもあるため、地元出身の人から情報を仕入れたりして楽しんでいます。ただ、職場の朝は早いので、朝が苦手な自分にとっては辛いところです。

これから自衛官を志す方へメッセージをお願いします
 健康な身体と体力が必要な仕事ではありますが、それだけではなく、機械の扱い方など、覚えることも多くあります。最初は少し大変かもしれませんが、他にはない貴重な経験ができるのが自衛官という職業です。これから将来の夢を描こうとしている方は、ぜひ自衛官を選択肢のひとつとして考えてみてください。


 私は、災害発生時は管轄の自治体との調整役として現場に赴き、部隊の誘導や、支援依頼の相談といった自衛隊と自治体の橋渡し役を担っていますが、通常は、自衛官の募集業務を担当しています。学校を訪れ、自衛官という職業を知ってもらう説明会を開き、志望者の声を聞き、保護者を交えながら、相談に乗ることもあります。
 入隊まで不安に思うことがあるかもしれませんが、夏休みには、現役の自衛官による入隊試験の勉強会も行っています。面接の練習もすることができるほか、基地の見学もできるので、モチベーションを保って試験に臨むことができます。入隊までしっかりサポートしますので、心配することなく役場の担当者や西米良村の自衛隊相談員(令和3年度は椎葉一全さん)に声をかけてみてください。


隊員を西米良からサポートしています。

 自衛隊家族会は、家族に自衛官を持つ世帯で構成されていて、入隊者の壮行会や、基地訪問などの活動をしています。
 我が家では、三男と長女の2人が自衛官を志してくれました。我が子が国防の仕事を選んでくれたときは、やっぱり嬉しかったですね。
 入隊式が行われ私も出席したのですが、1週間の訓練でも新入隊員の所作がとても機敏で驚きました。彼らの情熱が伝わり、精神的に成長していこうとする姿に感動を覚えましたよ。
 私自身も元自衛官で、教育期間が終わるまで所属する部隊全体でしっかりサポートしていただくことを理解していたので、入隊への心配は全くありませんでした。


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