パームスが、勝手に県内市町村にエールを送る本コラム。
今回は魚の町、門川町です。なにはなくとも魚の町。
魚以外に見所を知らなくても、とりあえず言っておけばホメた気がする魚の町。
この際じっくりと、魚以外の門川の魅力をお教えしましょう!

今年は記念すべき年!

[門川が唯一で発端?]

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今年は記念すべき年!

 祝! 門川町制80周年!!
 メモリアルイヤーなのに、町外の人は誰も知らなさそうなのであえて言いました。知られなくてもそこはやはり80周年。町内ではけっこう力が入っています!

 わざわざこのために、80周年記念ロゴを作成! どこかの国のオリンピックのように、パクリ疑惑でもあれば盛り上がるのに、ちゃんと公募する健全さ! 80周年記念切手まで販売! これは欲しい!!(たぶん誰かが)。記念式典もすでに行われました。今年度の町内イベントは、なにをするにも冠に80周年記念。

 しかも、今年、門川で生まれる赤ちゃんやカップルは幸運です。80周年ベイビーには、門川のゆるキャラ「かどっぴー」ストラップを進呈! 婚姻届を出したら、ペアストラップか……そうなるわな… … 門川町民うらやまし〜い… … 。


門川が唯一で発端?

 「あれ? 延岡か日向と合併しなかったんだっけ?」などと言われることもある門川町は、住民ひとりあたりの借金(=地方債÷人口)が、県内では三股町に次いで2番目に少ない町。財政も比較的健全で合併する必要がなかった町です。

 名物の海産物以外にも、高糖度トマトや牧山のみかん、近年では場外車券場も町内外の人を集めています。町の目下の期待は、来年度に供用開始予定の門川南スマートIC。東九州道は通ったけれど、門川ICは宮崎方面からだと下りられませんからね。

 意外に知られていないのが、門川のビー玉工場です。大阪のメーカーが昭和61年から操業していますが、いま国内でビー玉を生産しているのはこの1社のみ。その製造は門川工場。つまり国産ビー玉は、すべて門川産! そう聞くと急にビー玉が欲しくなる不思議!!

 あと、イベント好きの方はご存知かもしれませんが、目立つのが門川町総合文化会館の存在感です。ここで実施される催しの充実度、レベルが、その規模の割にヒジョーに高い。この背景には、地方の文化施設同士で連携しようという、九州5県の公立文化施設による「C-WAVE ネットワーク協議会」なる組織があるのですが、この取り組みの発起人であリ中心にいるのが、ほかでもない門川の文化会館! 魚だけかと思っていたけど、実は門川すごくね?


魚の町と呼ばれる理由

 ところで、漁業を主な産業とする県内の市町は、もちろん門川町だけではありません。なのに、なぜ門川ばかりが「魚の町」と言われるのか。

 発端は戦後の復興期です。家計を支えるために、門川の女性たちが選んだ仕事が魚の行商でした。ガンガンと呼ばれるブリキ缶に魚を詰め、それを背負って汽車に乗り、遠くは宮崎市まで売り歩きました。「ガンガン部隊」と呼ばれた彼女たちが、門川の魚のPRをしたようなものです。魚の町の評判を県内に広めたのは、この女性たちです。

 いいものを地道に広めることが本当に根づくPRであることを、門川町は証明しています。
 こうやって挙げていくと、素朴な漁師町のイメージながら、地道にやっていつのまにかいい町になっている門川町ってちょっとカッコイイ。
 今春の門川中学校野球部の全国優勝、同町出身の高校生の女子ラグビー日本代表入りなど、話題に事欠かない80周年です。次の節目の年を迎えたときの門川町も楽しみ。地道なPRが実を結んで、かどっぴーも全国デビューしているに違いない。魚は変わらず新鮮でおいしいに違いない。そしてその90周年のときには……パームスにロゴ制作を任せてみませんか?(ニヤリ)。


門川町のココもスゴイ!

枇榔島(びろうじま)
この島の周辺がカンムリウミスズメの生息地ですが、ほかにも天然記念物のカラスバト、国内で生息が確認されたのはここが初めてというオヒキコウモリも。

庵川防波堤壁画
庵川地区の防波堤を彩る、町内の小学生による約1.3km の壁画。広告物条例に抵触するという県からの中止要請を、親たちの願いが覆して残った経緯あり。


門川町DATA

● 人口:18,246人(2015/7/1現在)
● 面積:120k㎡
● 人口密度:152人
● 町の花:サルビア
● 町の木:ヤマモモ
● 町の鳥:カンムリウミスズメ


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