海外で使用されていたり、国内外から注目を集めたりしている優れた製品が、
実は宮崎市でも生まれていることをご存じですか?

ここでは5つの企業の製品と、そこで働く皆さんを紹介します。

[ココがスゴいよ!] 腹膜透析製品(バクスター株式会社 宮崎工場)

[ [ココがスゴいよ!] 配電盤・LED(株式会社共立電機製作所・株式会社共立電照)]

海外で使用されていたり、国内外から注目を集めたりしている優れた製品が、
実は宮崎市でも生まれていることをご存じですか?

ここでは5つの企業の製品と、そこで働く皆さんを紹介します。

[ココがスゴいよ!] 腹膜透析製品(バクスター株式会社 宮崎工場)

在宅で行う人工透析用の透析液やその器材で、世界中の腹膜透析患者に使用されています。

【増加する透析患者を腹膜透析で支援!】
バクスター株式会社は、世界的な医療関連企業であるバクスターインターナショナルインクの日本法人。医薬品や医療機器を、国内の患者や医療機関に提供しています。

平成2年に設立された宮崎工場には300人を超えるスタッフが勤務し、製造と検査を中心とした精密な業務が行われています。

「腹膜透析は、血液透析と比べて通院日数が少なくて済むなど、患者の負担が低減されるといわれています。日本では透析患者数が増加していますが、海外と比べて腹膜透析の普及率が低い状況。当社ではもっと認知を広めていきたいと考えています」
(宮崎工場代表取締役 大場 斉さん)。

インドやシンガポールなど、アジアに広がる拠点を舞台に活躍できる、英語力も備えた人材が求められています。


【教えてセンパイ!】
緒方 佳織さん(23歳)
県外の大学に進学後、地元での就職を希望。元々興味のあった医薬品関係の仕事を探す中で、地元の外資系医薬品メーカーの存在を知り入社。現在は、主に製品の最終検査を担当している。

[やりがい]
製造業務のかたわら、海外の取引先などから届く英文の翻訳を任されるようになったこと。コツコツ続けていた英語が役に立っています。

[ワケモンへ]
私の場合は英語でしたが、何か一つでも得意分野に磨きを掛けておくと、就職活動やその後の仕事にプラスになると感じます。


[ココがスゴいよ!] 配電盤・LED(株式会社共立電機製作所・株式会社共立電照)

官公庁や歌舞伎座(東京)などの施設の電気設備を手掛けているほか、トンネルや道路などにもLED灯が使用されています。

【高い信頼性の電気設備を独自技術で開発。】
株式会社共立電機製作所は、昭和42年に創業。これまで約半世紀にわたり電気設備に関する事業を行っています。 なかでもキュービクル(高圧受変電設備)は、低コストで高い安全性と信頼性を誇り、これまでに国をはじめ、多くの自治体や企業に採用されてきました。

また、トンネル灯や防犯灯などのLED製品も、独自の反射技術や放熱設計を確立し、維持管理コストを抑制。東南アジアや中東など海外の顧客からも高い信頼を得ています。

「女性の技術者も多いことから、結婚や出産後も活躍してもらえるように社内制度を整えてきました」
(代表取締役副社長 船ヶ山 保幸さん)。 

同社では、グローバルな事業展開を見据えて、これまで以上に幅広い分野で人材を求めていく計画です。


【教えてセンパイ!】
前田 綾子さん(33歳)
舞台照明の仕事をしていた大阪から、結婚を機にUターン。職業訓練校で配線の技術を身に付けてから入社。産休から復帰後は、主にCADを使ってのLED製品の設計を担当している。

[やりがい]
街路灯など、身近なところに使われている製品を設計し、それが形になること。周りのバックアップもあり、仕事と子育てが両立できています。

[ワケモンへ]
学生時代までにいろんな経験を積んでおくと、視野が広がります。技術職を目指すなら資格取得への挑戦もぜひ。


[ココがスゴいよ!] キーロック(株式会社ホンダロック)

車やオートバイのセキュリティシステム。盗難防止性能と使いやすさを追求した製品は多くの国で使用されています。

【世界中のクルマの安心を守ります。】
株式会社ホンダロックは、本田技研工業の創業者である本田宗一郎氏が昭和37年に宮崎市佐土原町に設立した自動車部品メーカー。

キーやドアミラー、ドアハンドルといった製品の研究から開発、製造までを一貫して行っています。

また、同社はアメリカ、中国、タイなど7か国に10か所の工場、3か所の研究所を所有。事業の舞台がグローバルとなっているため、海外に長く駐在したスタッフも多くいます。

年齢や役職に関係なく挑戦することを重んじる社風で、「この会社でこれがしたい!」という目標を持って入社してきた人ばかり。英語の習得を後押しする制度なども充実していて、世界で活躍する人材への道が開けています。


【教えてセンパイ!】
甲斐 美義志さん(36歳)
父親が建築業で、ものづくりを身近に感じて育つ。入社のきっかけは、高校の時、同社出身の先生に薦められたこと。現在は生産技術課で、工場に設置する設備を作っている。

[やりがい]
海外拠点で稼働する設備の設計に携われること。ベトナムに3年間駐在するなど、海外での経験を多く積めるのも魅力です。

[ワケモンへ]
好きなことの延長線上に、自分が将来何をしたいのかを思い描いておくことが大切だと感じます。


[ココがスゴいよ!] 宮崎キャビア1983(ジャパンキャビア株式会社)

車やオートバイのセキュリティシステム。盗難防止性能と使いやすさを追求した製品は多くの国で使用されています。

【伊勢志摩サミットで各国首脳が高評価。】
チョウザメの卵を塩漬けにした「キャビア」は、世界三大珍味の一つ。

宮崎県水産試験場では30年を掛けてチョウザメの完全養殖や、宮崎独自のキャビアの製造技術などを研究し、平成25年に待望の「宮崎キャビア1983」を製品化しました。現在までに、ANA国際線ファーストクラスの機内食に採用されるなど高く評価されているほか、最近ではチョウザメの身も刺身や缶詰などに活用されています。

「事業の拡大に伴い、今年5月に株式会社化しました。より多くの生産を可能にする加工場も建設中で、10月末から稼働を始めます」(代表取締役 坂元 基雄さん)。 今後は社名のとおり、世界で食される日本のキャビアメーカーを目指し、海外展開を積極的に進めます。


【教えてセンパイ!】
黒岩 菜々絵さん(24歳)
大学で管理栄養士の資格を取得。卒業後は保育園で献立作りなどをしていたが、もっと人と接する仕事で成長したいと思い転職を決意。キャビア生産にかける社員の情熱に魅了され、6月に入社。

[やりがい]
管理栄養士の資格を生かせること。淡白でおいしいチョウザメの身を使った新しいレシピを開発したり、食育に役立てたりしたいです。

[ワケモンへ]
早めに目標を定めて努力を続けること。仕事に熱意を注いでいる先輩の存在も、仕事を選ぶ判断基準だと思います。


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SUGOI!!こんなにあったんだ!スゴい製品(後半) 写真

miyazaki ebooks編集部

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