およそ2,100人が暮らす椎葉村。うち椎葉村消防団では264人(2026年取材時)が団員として活動しており、消防署が存在しない村の重要な防災組織として機能しています。今回スポットを当てるのは、そんな椎葉村消防団の女性部。日頃の活動や、昨年参加した全国女性消防操法大会について、部長の尾前幸子さんに聞きました。
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およそ2,100人が暮らす椎葉村。うち椎葉村消防団では264人(2026年取材時)が団員として活動しており、消防署が存在しない村の重要な防災組織として機能しています。今回スポットを当てるのは、そんな椎葉村消防団の女性部。日頃の活動や、昨年参加した全国女性消防操法大会について、部長の尾前幸子さんに聞きました。
椎葉村消防団女性部について教えてください
女性部は、2017年に発足して現在9年目を迎えており、村役場職員を中心とした11人で構成されています。
主な活動内容としては、各種行事の補助、災害時の後方支援、高齢者や学校関係の防災活動への参加などが挙げられます。年に数回、防災啓発を目的に「さくら通信」という広報誌も発行しています。
また、女性部は全員、防災士の資格を取得することになっています。椎葉村はエリアが広いことから役場職員が出動できない地域もあり、そうした場所での支援活動において、防災士の資格を持つ女性部員の存在が大きな役割を果たしています。
椎葉村女性消防団が発行する『防災ガイド』(左)と『さくら通信』(右)
さまざまな活動をされていますが、仕事や家庭との両立は大変では?
日頃の訓練や活動については、「家庭を大事に」という方針のもと、隙間時間を利用しながら無理のない範囲で行っています。
昨年は全国女性消防操法大会に 宮崎県代表として出場されましたね
県消防協会からの推薦があって出場できたのですが、声を掛けていただいたときには「またとないチャンス!」と思いました。 というのも2023年に行われた全国大会予選で2位という結果に終わり、とても悔しい思いをしていましたから。
出場が決まってからは週に2〜3回程度の訓練を実施したのですが、男性団員のみなさんも積極的に、我慢強く指導してくれました。
結果は目標としていた入賞とはならなかったものの、出場44隊中17位となり敢闘賞をいただきました。ありがたいことに、私自身も優秀選手に選出していただいたんです。
このような結果を残せたのは、サポートしてくれた団員のみなさんはもちろん、見守り続けてくれた家族のおかげです。本当に感謝しています。
尾前さんにとって 消防団活動のやりがいは?
もともと、「守られるだけではなく、地域のために自分にできることはやりたい」という思いがあって入団したのですが、活動を通じて職場以外のさまざまな人と関係を築くことができました。今後も地域の方と続いていくつながりができたのは、個人的に非常に大きいですね。
女性部でいうと、なんでも遠慮なく言い合える関係性と、最強のチームワークをつくることができました。これからは指導者的立場に立てるように自らをさらに高めて、若いメンバーに技術等を継承していきたいと考えています。
読者へのメッセージをお願いします
椎葉村消防団では、女性が実際に火災現場や災害現場に行くことはありませんが、男性団員の後方支援を行うことで、地域の生命財産を守る一翼を担っています。地味で目立たない活動かもしれませんが、大きなやりがいを感じられますし、さらに団での活動は自信になりますし、自分の成長にもつながっています。
みなさんにも消防団での活動を選択肢の一つとして捉えていただけると嬉しいです。



