令和2年6月に発足した、日向市防災バイク隊。
結成までの経緯を日向市消防団長の帆足武男さんに伺いました。
また、同年11月8日に行われた日向市地震・津波対策訓練におけるバイク隊の活動をお届けします。
[防災バイク隊の強みは何でしょうか?]
令和2年6月に発足した、日向市防災バイク隊。<br> 結成までの経緯を日向市消防団長の帆足武男さんに伺いました。<br> <br> また、同年11月8日に行われた日向市地震・津波対策訓練におけるバイク隊の活動をお届けします。<br><br>
結成のきっかけを教えてください
南海トラフ巨大地震が発生した場合には、甚大な被害が出ることはもとより、道路の遮断なども考えられることから、機動性の高いバイクを災害現場に使えないかと考えていました。
そこで、オフロードバイクが趣味で、のちにバイク隊の隊長となる黒木さんに相談してみたところ、「バイク仲間ともオフロードバイクを生かして、社会の役に立てることがあればいいねと話していたところだった」と返事が返ってきたものですから、すっかり意気投合して、バイク隊を結成する運びになりました。
結成にあたっては、えびの市防災バイク隊と宮崎市水上バイク隊の視察や、県の消防学校でオフロードバイクの研修を受け、黒木さんを筆頭に14名のメンバーが集まりました。
防災バイク隊の強みは何でしょうか?
やはり「機動性の高さ」でしょうね。
過去に起きた大災害においても、バイク隊が活躍している事例もあります。
隊員は、個人所有のバイクを使用しているので、運転技術も高いですよ。
趣味で林道を走っているだけあって、山の中に詳しいということも彼らならではの強みです。
あと、バイク隊の隊員は機能別団員に分類されますが、みんなが士気旺盛です。
これまで出動事例はありましたか?
(令和2年11月時点)
9月に、山林での行方不明者捜索に出動しています。
残念ながら発見には至りませんでしたが、関係者からは、「想像以上の機動力だった」とお褒めの言葉をいただきました。
これから、さらに頼もしい存在になってくれることを期待しています。
防災バイク隊の訓練風景
ツイッターを活用した情報発信について習熟度を高めることと、災害対策本部の情報収集能力の向上を目的として行われたこの日の訓練。
日向市消防団の各部が、それぞれの管轄区域で同時に訓練を行いました。
1.本部で情報を共有
管轄区域において災害が発生している場所と現地からのツイートの仕方を確認
2.出動!!
班ごとに現場に向かい、周囲の状況を撮影しツイッターで報告
3.次のポイントへ!!
颯爽とバイクにまたがり、次の現場確認に向かいます
4.状況確認を終え、本部へ
班ごとに本部に報告を行い、訓練終了
SNSに疎い私たちにとって、今日の訓練は少し難しさも感じましたが、少しずつ慣れていきたいと思います。
私たちは、普段から林道を走って練習しています。
バイク隊員になる以前から、林道を走って遊んでいた仲間たちが隊員なので、チームワークはバッチリです。
チームの団結をさらに深めて、有事の際には力を発揮できるように努力していきます。