平成の江戸見物 村のお年寄りいざ江戸へ!

お年寄りを元気づけようと、村が企画した2年ぶりの東京旅行。その名も「平成の江戸見物事業パートⅡ」。2泊3日の旅に密着しました。

いよいよ出発37人の珍道中!

[江戸に到着
大都会を満喫]

お年寄りを元気づけようと、村が企画した2年ぶりの東京旅行。その名も「平成の江戸見物事業パートⅡ」。2泊3日の旅に密着しました。

いよいよ出発37人の珍道中!

 「気持ちが弾みます!」。「楽しみです!」。「行ってきま~す!」。意気揚々とバスに乗り込み、村を後にするおじいちゃん、おばあちゃんたち。村民に見送られ一行が向かった先は、花のお江戸東京です。

 村が75歳以上のお年寄りを対象に企画した2泊3日の慰安の旅、「平成の江戸見物事業パートⅡ」。37人が2班に分かれて東京などを旅行するという西米良らしさ満載の事業なのです。

 旅のきっかけは、黒木定藏村長が数年前、おばあちゃんとの会話で「実は東京に行ったことがない」と聞いたこと。そのため、村を支え、山を守ってきたお年寄りに恩返しをしたいと企画し、平成24年度に「平成の江戸見物事業」として、初めて実施しました。2年ぶりの旅には、新たに75歳以上になった人、前回行けなかった人たちが参加しました。

 参加者は旅費の3割(2万5000円)を負担し、残りは村が負担します。村では事業費として800万円を予算化。この資金は村のお年寄りたちが、約50年前に植えた村有林のスギやヒノキを間伐して賄っています。

 「西米良にある木は、お年寄りが一生懸命に植えてこれだけ大きくなりました。大きくなると間伐しなければなりませんから、間伐したお金で東京に行ってもらうのです。一生懸命植えてもらったから今日の西米良がある。村の基盤をしっかりと作ってこられた方々への感謝そのものです」と木村村長。平均年齢77歳の旅、いよいよ始まりました。


江戸に到着
大都会を満喫

 羽田空港に到着すると、バスで移動。最初に訪れたのは、横浜中華街です。約500店舗が軒を連ね、年間2000万人もの観光 客が訪れる横浜きっての観光スポット。通りを埋め尽くすほどのおびただしい人の数に、「離れて歩くと大変じゃ」「お店も人も多いね」と緊張気味。中華街での昼食では、「生まれて初めて食べたわ」「どれもおいしいね」などと話しながら箸も進みます。中華料理をたらふく食べて、みんな元気になりました。

 そして一行は、熱海の温泉宿に着きました。ドアの開け方、電気のつけ方、シャワーの使い方を一つ一つ確認した後は、旅の疲れを温泉で癒します。そして夜にはお酒にカラオケと、仲間たちと楽しいひと時を過ごしました。

 お江戸見物2日目。バスに乗って向かったのは山中湖北岸の大石公園です。富士山と湖との共演がみられる絶景スポット。ここで富士山をバックに記念撮影をして、いよいよ大都会東京へ向かいます。都心へ近づくと車内では、「ビルばっかりじゃ」「渋滞でバスも進まんね」と、大都会の景色に圧倒されました。国会議事堂を通過し、靖国神 社で参拝を終えると2日目の宿泊先、浅草のホテルに向かいます。早めに夕食を済ませ、一行が出かけたのは江戸見物一番のお目当ての場所。大都会の夜景が目前に広がる東京スカイツリーの展望デッキです。お年寄りたちは「地上350mからの眺めは絶景やね」「床がガラスになっとるからおじいわ」などと話し、とても喜んでいました。

 いよいよ、お江戸見物最終日。 旅の締めくくりは浅草からスタートです。この日も多くの観光客でごった返していました。人ごみに紛れないようにと、グループになって行動します。同行する役場職員も気が抜けません。でもそんな心配をよそに、村で待つ人のためにと、すたすたと歩き土産をたくさん買い求めます。「荷物が増えたわ」「生ものは送ってもらわんと」などと言いながら笑顔。たくさん買い物をして、最後は皇居を参観しました。


ただいま!ますます元気に

 2泊3日の日程で行われた今回の旅。おじいちゃん、おばあちゃんたちの笑顔あふれる平成の江戸見物になりました。参加した皆さんは、きっと、帰ってからも家族や近所で思い出話に花を咲かせたことでしょう。そして、「西米良ではできないことを経験していただき、幸福度を高めてもらいたい」と語る黒木村長の思いが 現実となったことでしょう。


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