鶏ふんを焼却して発電(みやざきバイオマスリサイクル株式会社)

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 川南町にある『みやざきバイオマスリサイクル』。ここではブロイラーの鶏ふんを使った発電が行われています。

 宮崎県のブロイラー年間出荷羽数は1億2386万羽と鹿児島県に次いで全国第2位。発生する鶏ふんの量も多く、年間で22万トンにのぼります。

 この鶏ふん、以前は有機発酵堆肥化処理をしてから農地に還元されていましたが、堆肥の需要があるのは主に春と秋の2シーズンだけ。その時期以外は処理しきれないという状況が続き、養鶏農家は鶏ふんの処理に頭を悩ませていました。

 そのような状況をどうにかできないかと、日本で初めてとなる鶏ふん発電による売電事業を始めた同社。平成17年の営業運転開始以降、県内の養鶏農家から毎年ほぼ13万トンの鶏ふんを受け入れて発電を行っています。

 ここでの年間発電電力量は平成26年度で7万6662MWh。これは一般家庭のおよそ2万軒分の年間電力消費量にあたり、石炭火力発電所で発電した場合と比較すると、約6万6000トンものCO2を削減したことになります。

 鶏ふん発電の仕組みは、鶏ふんをボイラーで焼却して高温・高熱の蒸気を発生させ、その蒸気でタービンを回して発電するというもの。ブロイラーの鶏ふんは水分が少なく発熱量が大きいため、CO2を発生させる化石燃料を使わなくても焼却できるのです。さらに、焼却灰は肥料として販売しているので資源の循環にもつながっています。

 環境に優しいエネルギーを作り、養鶏農家の悩みも解決した鶏ふん発電。宮崎発の次世代エネルギーに全国の注目が集まっています。


発電機の出力は11,350kw。このうち構内で使用する電力を除いた9,000kwを売電しています。


年間で発生する焼却灰は約1万2000t。リンやカリウムを含む有機由来の肥料原料として販売されています。


牛や豚と比べて水分の含有量が少ないブロイラー鶏ふん。500℃以上になると自燃するので、化石燃料が必要ありません。


2名3交代で24時間稼働しています。数値などを確認しながらボイラーに送る空気や鶏ふんの量を調整します。


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