宮崎市で輝いている人を紹介する「キラリ! 宮崎人」。今回は、「全日本きもの装いコンテスト世界大会」で準女王に選ばれた、黒木真由美さんです。

母に初めて買ってもらった振り袖に魅了され着物の世界へ

[内面や作法を重んじる日本人の良さを大切にしたい]

母に初めて買ってもらった振り袖に魅了され着物の世界へ

「きもの装いコンテスト」は、鏡も無い舞台に立ち、着物をいかに美しく装うかを競う大会です。全国7か所で開催された地区大会を勝ち抜いた人が立ち居振る舞いや言葉遣いなども含めて審査される世界大会で、黒木さんは見事にカジュアルの部の準女王に輝きました。

 「6年前にも世界大会に出場させていただいたのですが、そのときは九州大会で上位だったことで変な余裕が出てしまい、一次審査で落とされたんです。その経験もあって、今回はとても緊張しました。準女王に選ばれた時は、本当に信じられませんでした」

 黒木さんの着物との出会いは中学生の時。母親に買ってもらった振り袖が、着物への興味を膨らませてくれました。
 「とてもうれしくて、ずっと着続けたいと思いました。着付け教室に通い始めたのも、自分で着られるようになれば、何度でも着て楽しめると思ったからです」

 今も外出の際は、なるべく着物を着ているという黒木さん。その影響で友達も着物を着るようになり、着物で一緒に食事に出かけるなどして楽しんでいます。 一方で、着物を着ていないときの黒木さんもとてもアクティブです。姉の影響で小学1年生から始めたガールスカウトは、現在もリーダーとして活動中。ガールスカウトの子どもたちに浴衣の着付けを教えることもあるそうです。また、体力作りのために始めたジョギングは、今では青島太平洋マラソンやホノルルマラソンを完走するまでになりました。

 「絶対走り切れないだろうと思っていたんですが、走ってみたら楽しくて、完走できました。興味が湧くとやってみたくなるんですよね。挑戦することで生まれるいろいろな人との出会いも、私の原動力です」


内面や作法を重んじる日本人の良さを大切にしたい

これからは、音楽に合わせて舞うように着物を着ていく「装道舞」にも挑戦したいという黒木さん。
 「着物を着ると、周りの視線を感じて、無意識のうちに姿勢も良くなりますし、動作も丁寧になります。笑顔も自然に出てくるんですよ」
 内面や作法を重んじ、思いやりの心を持っているのが日本人。その良さをもっと大切にして、もっと着物に親しむ人が増えてほしい、と黒木さんは願っています。


こちらもおすすめ

人気記事

おすすめトピック