予定のない休日。「かどがわ温泉 心の杜」で気ままに過ごすしあわせ

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予定のない休日。「かどがわ温泉 心の杜」で気ままに過ごすしあわせ

休日の朝9時。

カーテンを開けると、気持ちの良い秋晴れだった。
今日は、特に予定がない。
何をしようかと考えているうちに、ふと思い立った。

そうだ、温泉に行こう。

門川町庵川地区、高台に立つ「かどがわ温泉 心の杜(もり)」。
遠くからでも目を引くアーチ状の屋根。ここで天然温泉が楽しめるらしい。

車を走らせ、到着したのは、営業開始からまだ5分ほど。
券売機で入浴券を買って、浴室へ向かう。

浴室の扉を開けると、正面には広々とした湯船。
左手にはサウナ、水風呂。その隣にはジェットバスもある。

まずは洗い場で体を流して、いざ、湯船へ。


湯温は、思っていたより高くない。
常連と思われる先客たちは、目を閉じてじっと浸ったり、腕をゆっくり動かして湯の感触を味わったりしながら、思い思いに過ごしている。

しばらく湯に浸かったあと、露天風呂へ続く扉を開ける。


ぱっと視界がひらけて、頭上には晴れ渡った青空。
2匹の鳶が、風にのってゆっくりと滑空している。
湯船の縁に背中を預けて、空を見上げる。
肩まで湯に浸かると、火照った頬を、秋風が撫でていった。

あの鳶も、同じ風を感じているのだろうか。

露天の一角には、薬湯もある。
浸かってみると、薬草の香りがほのかに鼻をくすぐった。

ジェットバス、サウナ、水風呂、電気風呂と巡って、また内湯へ戻る。
湯船のどこかから、常連同士が言葉を交わす声が聞こえる。
その声が心地よくて、BGMのように耳に残る。
気づけば、思ったより長居していた。

温泉から上がり、休憩スペースでひと息。

ぽかぽかして、今度は冷たいものが欲しくなる。
売店を眺めていると、「へべす氷」を発見した。


門川らしい名前に惹かれて、ひとつ買ってみる。
ひと口食べると、爽やかで軽い酸味が舌の上でほどけて、ひんやりと喉を通っていく。
湯上がりの体に、すっと染みていく感じ。
これは大正解だったな。
ベンチに腰掛けて、ひとりでのんびりかき氷を食べる。

さて、帰ろうかな。
車に戻りかけたところで、ふと、展望台があることを思い出した。
ここからさらに高台に登ったところに公園があり、そこから展望台への階段が伸びているらしい。

せっかくだから寄ってみるか。
再び、思い立った。


11時ごろ。
公園にはカラフルな遊具が並び、子どもたちの声が響いている。
そのなかに、見覚えのある姿を見つけた。


「あ、かどっぴー」
国の天然記念物、カンムリウミスズメをモデルにした門川のご当地キャラクターだ。
子どもふたりが跨がれそうな遊具になって、ちょこんと佇んでいる。
かわいい。


階段と坂道を登って、展望台へ。
道はそれほど長くないものの、思ったより勾配がある。
額にうっすら汗がにじんできた。

これ、温泉の前に来ておくべきだったんじゃない?
ちょっと後悔しつつも、せっかく来たからと、さらに上る。

展望台に着くと、目の前に生い茂る木々の向こうに、門川湾が見えた。
海岸線が美しいアーチを描いている。


そして、頭上にはさっき露天風呂から見た鳶。
今度は、さっきよりも少し近く見える。
気持ちよさそうに風にのって、門川の空を悠々と飛んでいる。


温泉に行こう。
そう思って家を出てみただけの、予定のない休日だった。

湯に浸かって、かき氷を食べて、少し歩いて、海を眺めて。
気がつけば、思ったよりも、いい休日になっていた。


〔さぁ、今度こそ帰ろうかというタイミングで、お腹が鳴った。
頭をよぎったのは、心の杜のレストラン前で見かけたメニューボード。
「白米テロリスト」。今日のお昼は、コレかな。〕


公式HP
https://kadogawa-kokoronomori.com


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